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米大学不正入学事件で”デスパ女優“に判決 禁固14日と罰金3万ドル

(2019年9月15日)

フェシリティ・ハフマン
ハフマン被告 (インスタグラムから)

米人気女優らセレブの子息の大規模な大学不正入学事件で13日、(現地時間)、ドラマ「デスパレートな妻たち」などで知られる米人気女優フェリシティ・ハフマン被告(56)に対して、禁固14日と罰金3万ドル(約324万円)のハフマン被告は10月25日にカリフォルニア州ダブリンの刑務所に収監される。判決が下った。ハリウッドの人気女優が刑務所に収監されることが決まり波紋を広げている。

米芸能サイト「レーダーオンライン」によると、ハフマン被告に対する判決公判は13日、ボストンの裁判所で行われ判事は禁固14日と罰金3万ドル、250時間の社会奉仕を言い渡した。求刑は禁固1月と罰金2万ドル(約216万円)だった。当初検察は禁固4か月の求刑をするといわれていたが1か月になり、さらに判決ではその約半分の14日に軽減された格好だ。

ハフマン被告は今年3月に仲介者の大学入試コンサルタント、ウィリアム・シンガー被告(58)に1万5000ドル(約165万円)を支払って、長女のSAT(大学適性試験)の点数を上乗せさせた贈賄などの罪で起訴された。

ハフマン被告は判決が言い渡しの前に、大学関係者や受験生に対して「最初に言わせてください。皆さんを裏切ったことを謝罪します」と涙を流して謝罪し「私の行為はすべて私に責任があります。どのような刑でも受け入れます」と語ったという。

判事は「ここに議論の余地はないと思います。彼女は逮捕されたときに責任を受け入れました。しかし、いい母親になろうと試みることで、この刑が免除されることはありません」と 告げ判決を言い渡したという。ハフマン被告は10月25日にカリフォルニア州ダブリンの刑務所に収監され14日間の刑務所生活を送る。

■大学不正入試事件

受験生の親たちが総額で2500万ドル(約28億円)をシンガー被告に払い、ハーバード大、エール大、南カリフォルニア大、UCLA(カリフォルニア大学ロサンゼルス校)など難関のエリート大学に裏口入学させたとされる。シンガー被告は大学の関係者らに賄賂を渡して替え玉受験や点数操作などの手口を駆使して裏口入学を実行したとされる。
ハフマン被告と女優ロリ・ロックリン被告を含む33人の受験生の親と仲介者、大学関係者計50人が起訴される史上最悪の裏口入学事件に発展して全米に波紋を広げた。

■ロリ・ロックリン被告は50万ドルで娘2人を不正入学

ドラマ「フルハウス」などで知られる女優ロリ・ロックリン被告(54)と夫のファッションデザイナーのモッシモ・ジャヌリ被告は、シンガー被告に50万ドル(約5500万円)を払って、実際にはスポーツの経験がない娘2人をボートの選手と偽り、南カリフォルニア大のスポーツ関係の幹部にわいろを渡してボートチームの推薦枠で不正入学させたとされる。2人に対する求刑はまだ行われていないが、ハフマン被告よりかなり重い求刑がなされる可能性が高いとみられる。