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元宇宙飛行士がトム・クルーズにアドバイス「宇宙ステーションのトイレと無重力の関係」

(2020年5月8日)

元宇宙飛行士がトム・クルーズにアドバイス「宇宙ステーションのトイレと無重力の関係」
(宇宙ステーションで映画を撮影するトム=インスタグラムから)

トム・クルーズ(57)が、NASA(米航空宇宙局)や宇宙開発会社「スペースX」のCEOイーロン・マスク氏(48)とタッグを組んで映画史上初となる宇宙での劇映画撮影を計画していること明らかになり話題を呼んでいるが、元宇宙飛行士2人が宇宙飛行についてトムに貴重なアドバイスを送った。

米芸能サイト「TMZ」によると、元NASAの宇宙飛行士、スコット・ケリー(56)とロイ・ブリッジス・ジュニア(76)がトムがISS(国際宇宙ステーション)に向けて飛び立つ前に、貴重なアドバイスをした。ジョークのように聞こえるかもしれないが、ISSの「トイレの科学」について学ぶことが最も重要だという。「無重力の状態で用を足すときにケーキ・ダンスをするスペースはない」のだという。詳細は不明だがISSでの独特のトイレの方法があるらしい。

スコットはこれまで3回、ISSで指揮し、誰よりも長い時間宇宙で過ごした。その経験からトムに「ISSではゆっくりと移動する必要がある」と言う。そしてほとんどの初心者が吐くという。また宇宙旅行は、地球上で例えるなら、炎に包まれた樽でナイアガラの滝を落下するようなものだと語ったという。

1985年にスペースシャトルのチャレンジャー号を操縦したロイは、宇宙でトムは体に衝撃を受けるだろうという。無重力のために血液が彼の足にではなく頭に殺到するという。

■「トムの宇宙ミッションは間違いなく可能だ!」元宇宙飛行士2人がエール

スコットとロイはさらに、トムがISSに乗る前に受ける訓練について語った。カプセルへの安全に出入り、宇宙服を着る方法、食べ物を作る方法とそれを食べる方法、睡眠と自分自身をきれいにする方法などを訓練することになるという。そして宇宙での緊急事態に備える方法も学ばなければならないという、宇宙ゴミがISSに衝突したときの対処や、地球に戻ってくるときに海に着水して生き残る方法などなど数多くの訓練を受けることになるという。

2人は「やめた方がいいと聞こえるかもしれないが、トムの宇宙ミッションは間違いなく可能だ!」とトムにエールを送った。

NASA(米航空宇宙局)のジェームス・ブライデンスタイン長官は5日(現地時間)、ツイッターで「NASAはトム・クルーズと宇宙ステーションに乗って映画を撮影することに興奮しています!」と明かしたが、トムの宇宙飛行とISSで撮影される映画がどんなものになるのか注目される。