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5月のおすすめ映画 文化放送「上地由真のワンダーユーマン」推薦
(2023年5月12日20:40)
文化放送「上地由真のワンダーユーマン」(月曜午後9時30分)でパーソナリティ―の上地由真と映画ソムリエの東紗友美さん、映画評論家の荒木久文さんの3人が5月のおすすめ映画を紹介して見どころを解説した。同番組では毎週テーマを設け“由真的”テイストで進行。毎月第1週目は「今月のシネマログ」と題し、その月に公開される話題の映画作品を上地由真と映画の専門家2人が紹介する。今回は5月1日の放送で「ソフト/クワイエット」「波紋」「銀河鉄道の父」が紹介された。
上地 上地由真のワンダーユーマン!今週もよろしくお願いします。
今日は月に一度の映画をフューチャーする回、題して「今月のシネマログ」。映画ソムリエの「さゆみん」こと東紗友美さん、映画評論家の荒木久文さんとお届けします。
よろしくお願いします!
荒木・東 よろしくお願いします!
上地 5月公開の映画の中から、私、上地由真とさゆみん、荒木さんの三人が「これはおすすめ!」と思った作品をご紹介していきます。
まずはさゆみんからお願いします。

東 私がご紹介するのは5月19日から公開の『ソフト/クワイエット』です。
あらすじです。とある郊外の幼稚園に務める教師エミリーが、「アーリア人団結をめざす娘たち」という白人至上主義のグループを結成します。教会の談話室で行われた第1回の会合に集まったのは、主催者のエミリーを含む6人の女性。多文化主義や多様性が重んじられる現代の風潮に反感を抱き、有色人種や移民を毛嫌いする6人は、日頃の不満や過激な思想を共有して大いに盛り上がります。やがて彼女たちはエミリーの自宅で二次会を行うことにしますが、途中立ち寄った食料品店でアジア系の姉妹との激しい口論が勃発。腹の虫が治まらないエミリーらは、悪戯半分で姉妹の家を荒らすことを計画します。しかし、それは取り返しのつかない理不尽でおぞましい犯罪の始まりだった…というお話なんですけども。
もうね、こんなに凶悪な恐ろしい映画はここ数年でない。と、私は思いましたね。なんだろう、これね、ワンカットなんですよ。びっくりです。ワンカットでそうやってどんどん場面転換しながら進んでいくんですけど、撮影もセリフもキャスト達も撮影クルーもすごく大変だったんじゃないかなって思わせながら、1度乗ったら降りられない恐怖のジェットコースターに、観た人も乗ってしまうような作品であっという間に終わるんですよね。映画には、数ある女子会が出てきました。男性のみなさんって、キラキラした話をしているんでしょ?って思っているかもしれないけど、そうじゃなくて女子が集まるとどんどん会話って恐ろしい話をし始めるんですけど。そういったことのリアリティをこの題材でやってしまうことにも驚きましたし、やっぱり集団心理の怖さ、差別を持つ心、本当に怖いものって何だろう?っていうふうに思わせる作品で、本当にひどい映画なんですよ。
だからもしかしたら好き嫌いは分かれるかもしれないんですけど。この映画を観なければわからないこととか、なぜ差別がダメなのかって本当の意味で教えてくれるくらいに怖い映画だったんですけど、たぶんね、バズると思いますよ。好き嫌い、いろんな意味を含めて議論を出してくれる。やっぱりそういう映画が私はいい映画だと思うので、『ソフト/クワイエット』はまさにそういう映画だと思いました。
荒木さんと由真さんの感想を正直聞きたいです。
上地 私もはじめは、本当に怖いじゃないですか。嫌悪感をすごく・・・「うわっ、これダメだ。腹立つ~、胸糞悪い…」みたいな感じになったんですけど、でもさゆみんが言うように、なんかワンカットで撮っているからこそ緊迫感とか、ずっとこっちもバクバクしているっていうか、自分もそこにいるような感じになって。だからすごい映画だなっていうのは感じましたね。
東 本当にその場にいるような感覚になってね。逃げられないですからね、こっちも。
上地 だからこそ嫌悪感とかがうわ…ってくる感情がすごい…来たな、っていう。
東 荒木さん、どうでした?
荒木 おぞましい内容ですよね。差別…観ているこっちがね、ドン引きするような感じですけども。まあアメリカにはまだこの手の過激派って言うのかな、キリスト教原理主義者、それからオルタナ右翼みたいな人が存在して、白人至上主義という中で、特に女性、普段は表に現れない女性にこういうのがあるっていうのが、ちょっとひとつショックでしたよね。この監督が女性監督なんですよね。ベス・デ・アラウージョさんという人ですけどアジア系の人ですね。
なんでこんな映画を作ったかというと、彼女は、今までのアメリカ映画って差別や憎悪犯罪があるにも関わらず、自分たちの誤りに気付いたり、有色人種の主人公がそういう欠点を正したりっていう物語が中心で、人生には希望があるっていう立場で観客に認知させていると。これが人種差別や白人至上主義を支えてきていたんだというふうに言うんですよ。
決してそんなことなくて、自分はで憎悪犯罪をありのままに描き出して、観客が1秒たりとも気を抜くことが出来ないような映画を作る。これはこういうことなんだと。そんな人道主義で見てたら差別はいつまで経ってもなくなりませんよと。それから発見したものを打ち出したということを言っているんですよね。
東 なるほど、たしかに。
荒木 ある意味、危険な映画なんですよね。そういう意味ではですね、非常に一歩踏み込んだ攻撃的な作品と言っていいのかなと思います。でもね、差別ってアメリカ、これアメリカの映画だけど、アメリカだけの話じゃないですよね。
そういう差別や排外主義みたいなものが今の日本にもあるわけですよ。ヨーロッパにもあるし。PC上ではね、一部の人々が平気で差別や偏見をね、本音で語っているし必ずどこの国やコミュニティにも存在するんですよね。それ、なぜか、というと、自分は他者より優位でありたいとかね。自分より格下だと思われる存在がいつもいることで安心出来るっていう、そういうのが、ひとつ差別の根本的意識ですよね。国家が国民を統制する時にはよく使う手段ですよね、民族とかね。日本の場合は江戸時代から、身分制度から発生する差別とか事実があるわけですよ、
由真さんや東さんは差別を受けたっていう認識したことはありますか?
東 うーん…意外とないんですよね。そんなには感じてないかもしれない。
上地 ないかもしれないですね。
荒木 海外生活の長い人とか、僕なんかもアメリカの極端な田舎に行くとやはり、もろに感じますよね、差別を。だから、ああいうのを観ていて、差別ひどいよねって思っているんだけども、私たちの中にも差別する可能性はある。例えば一部のアジア人に対して、優越感ですとか差別の目って、誰の中にもあるんですよ。いつ自分が差別する側に変わるのかっていうことをね、ああいうものを観ながら確認しないと。
東 最初、だって普通の女の人の集まりに見えるんですもんね。
荒木 そういうことなんです。
東 する方になってしまう恐怖みたいなものまで描かれているから、やっぱりすごいのかもしれないですね。
荒木 という事を考えながら、よく。意外に深い映画です、素晴らしい。
東 私、東紗友美がご紹介したのは、5月19日から公開の『ソフト/クワイエット』でした。
上地 続いては、映画評論家・荒木さんのおすすめ作品です。

荒木 はい。え~、私が…今、東さんが紹介してくれたのもいわゆるヤバい映画でしたが、こっちも日本のヤバい映画ですよね。しかも女性監督という事で。
『波紋』という映画です。「はもん」というのは、お前出ていけという「破門」じゃなくて、水にものが落ちた時などに円を描く…ポトン、そういう影響という意味の「波紋」ですね。
この映画ね、小説でいうところのイヤミスってあるでしょ?そういう感じの、いわば「イヤシネ」というか、観ると、とっても面白いんだけど、観終わると、とっても嫌な気分になる。でも面白いという。そういう種類ですよね。
ストーリー。
主人公は須藤依子さん。50歳半ばぐらいでしょうかね。社会人の息子がいるんですけども、遠くに離れて生活しているので、中流の上ぐらいの平均的な住宅に一人暮らしをしています。スーパーのレジの仕事をしているんですね。ちょっと変わっているのは、彼女の庭です。彼女のうちの庭には観葉植物とかお花とか一切なくて、枯山水の見事な石庭が作られているんですね。石庭って、龍安寺の石庭とかね、ああいうものを想像していただければいいんですけども。彼女の日課はですね、毎朝、砂に波紋を描いているんですね。ちょっと異様なんですけどね。さらに彼女はですね、「緑命会」という水を信仰する新興宗教を深く信じているわけですね。家の中には緑命水というお水がたくさん貯蔵されていて、毎日毎日それに祈りを捧げているんですね。勉強会に励みながら、ある意味穏やかに暮らしていたんですね。ある日、長いこと失踪したままだった夫が突然、家に帰ってくることで彼女の日常が一変します・・・ということなんですよね。
お二人とも観ていただいたんですよね。いかがでしたか?
東 いや~、ちょっとね、本当に「波紋」というタイトル通り、なんか何気ない…これもね、なぜ彼女がその新興宗教にはまってしまうようになったか、っていうところに『波紋』というタイトルがかかってきていて。やっぱり彼女だけのせい、っていう言い方をしていいのかあれなんですけど、いろんな事が影響、誰かの優しさを受け取れなかったり、優しくしてもらえなかったり、いろんな事が影響していてこうなっているんだなあって。ひとつひとつ。で、それを言ってしまうと、この映画に出てくる登場人物全員が波紋の中にいるというか、ちょっとした影響を受けながらこんなふうになっているし。すごいんですよ、筒井真理子さんが本当にすごかったです。
荒木 役者さん、すごいですよね。
東 役者さんがもう…演技見ながら、芝居見ながらずっと鳥肌が立ってしまうぐらい。
上地 全員すごかったですね。
荒木 夫役がね、光石研さん、息子役が磯村勇斗くんなんですけど、みんな少しなんか黒い笑いで…。
上地 そう、なんかずっと不気味だった…。
荒木 で、あんまりしゃべれないんですよね、これ。
上地 そう。どうしゃべっていいかわからない。
荒木 あんまりしゃべっちゃうと面白くない。いろんな小さなエピソードがどんどん挿入されているんですけども、観ていて嫌な気分になります。面白いんだけど、嫌な気分になるんですよね。特に帰ってきた夫に対する、その依子さんの仕掛けるちょっとした嫌がらせ…。
上地 アッハッハッハ!
荒木 夫の歯ブラシで排水口磨いたり、がん治療の時に点滴で、「あ、1万円が行く、2万円が行く」っていうような、あんなところやられるとですね、私も陰でかみさんにね…。
上地・東 アハハハ…!
荒木 歯ブラシでトイレでも掃除されているんじゃないかって、疑心暗鬼になるような、そんな感じでしたよ。強烈なブラックユーモアですよね。映画の中にはいろんなファクター、震災による放射能の問題、老老介護に新興宗教、障害者差別、失踪、重い病気と高額医療費、考えられるだけのマイナスイメージ。よくもこれだけ考えたくないことを詰め込んだなっていう感じですよね。まあそれはともかく、監督が考える確証性のない日本の社会の縮図っていうふうに考えていると思うんですよね。
で、その監督は誰かっていうと…荻上直子監督ですね。『かもめ食堂』『彼らが本気で編む時は』っていうのは、お二人は観てますか?
東 観てます。
上地 はい、観ました。
荒木 どんな感じの映画でした?
上地 これとは全然…。
東 心温まるね、ヒューマニティ溢れる…。
荒木 そうですよね。人間の優しさとか、クスっと、同じユーモアでも暖かいユーモアとかね。ほのぼのとしたそういうものが彼女の持ち味だと考えられるんですけども。びっくりしましたね。
東 新境地中の新境地というか。
荒木 そうですよね。この企画はね、監督自身が長年温めてきたものらしいんですが、「私の中にある意地悪で邪悪な部分を全部投入しました」と。で、「人生最高のオリジナル作品です」と語っているんですよね。ここまで言っているっていうね。こういう何て言うのかな…ものをボーンと投げ込みによって、そこから出る、それこそ文字通りの波紋みたいなものを彼女自身は、なんか楽しんでいるのかなっていう気がするんですけどね。
東 すごい映画だったな。しばらく余韻の中でした。
荒木 嫌な人ばっかり出てくるっていうね、部分もあって。荻上監督は、今回言いましたように作風が変わったというのか、今までと全然違う作風ですよね。
こういう監督、結構いるんですよ。例えばこの番組でも取り上げた、城定秀夫さんね。ピンクもやるし、高校の青春ものもやる。あと海外でいうとロン・ハワードだとか、サム・ライミとかね。スピルバーグもそうだね。特にウディ・アレンなんかはベースはあるけども、ときどき変わった作品を作る。まあ、どういうふうに見るんですかね、ひとつの成長過程と見るんですか?それとも別のところに切り込んでいく、というふうに…なんですか?東さん。
東 いや私はシンプルにやっぱり、この『波紋』のテーマにも似ているけど、人間の多面性というか、人間っていろんなものを持っているんだなあっていうのを、監督さんの撮る作品の生き様を通して、やっぱりひとつの事だけじゃないんだなって。いろんな事を訴えたい中でアーティストになっているんだなって思いながら観ていたんですけど。
荒木 今までわりかしね、プラス面を見せたけど、今回マイナス面も見なきゃ、人間っていうのは相対的 多面的なものなんだっていう、そういう考えなのかな?
その辺がね、これからちょっと注目していきたいですけどね。
東 そうですね。
荒木 はい。ということで私が紹介したのは『波紋』という5月26日から公開ですけども、この作品は間違いなく今年の屈指の作品と言っていいですよね。
東 言っていいと思います。
荒木 はい。なんとなく私は先月に引き続き、ヤバいキャラクターの出演の映画ばっかり紹介するようなキャラクターになってしまいました。
上地 ハハハ・・・!
東 今年度、荒木さん、ちょっとヤバいキャラクター…ヤバいリンク(笑)
上地 アハハハハ!
荒木 人間はまともなのに、ヤバいキャラクターにされていくのが怖い!

上地 はい。「今月のシネマログ」、後半は私、上地由真のおすすめ作品をご紹介します。
私がご紹介するのは、5月5日から公開の『銀河鉄道の父』です。この作品は宮沢賢治の生涯を父・政次郎の視点から綴った物語で、親子愛や知られざる宮沢賢治の青春時代が描かれています。父親・政次郎を役所広司さん、そして宮沢賢治を菅田将暉さん、賢くしっかり者の妹・トシを森七菜さんが演じています。
ストーリーです。代々続く質屋の長男として誕生した賢治は跡取り息子として大切に育てられます。家長として家を守る父・政次郎は厳格な一面もありますが、賢治が病気になれば病院に泊まり込んで看病するほど溺愛します。しかし賢治は家業の質屋を「弱い者いじめ」だと拒み、進学を希望したり、農業や人工宝石に夢中になって家族を振り回す。まさにダメ息子。それでも政次郎は時に𠮟りながらも、結局は賢治を受け入れて応援し続けます。
しかし そんな父の思いとは裏腹になかなか将来が定まらない賢治は、今度は宗教にのめり込み東京で生活をし始めます。そんな中、賢治の一番の理解者だった妹のトシが重い病気にかかって、看病しながら妹のために童話を書き始めたことで、しだいにその才能に目覚めていきます…というお話です。
これは本当に温かい家庭だなっていうふうに思いました。素晴らしい作品を残している宮沢賢治を支えるお父さん、父やその家族の愛情の深さとか、この映画を観てからまた宮沢賢治さんの作品をもう一度見たいなっていうふうに思いました。
どうでしたか?
東 ちょっと変わりますよね、宮沢賢治さんの作品の印象が。
「雨ニモマケズ」、あれ、あんな場所で出来たのかって思うと大号泣。読んでみて泣けましたね。あとなんか私、今子供が4歳半なので、ちょっとお父さんを見ていて教育ってこういうことなのかなって思いながら観ていたんですけど、なんかそうやって家族とかが本当に苦しい時、家に帰って来た時に支える場所になることとか、波止場みたいな存在になることは親って出来ると思うんですけど、この賢治さんのお父さんは波止場になりつつも背中を押すっていうのをやるんですよ。書き続けろ、と。帰れる場所でありながらも背中を押す、この2つをやっているお父さん。ああ、やっぱりこういうところで育ったからこそ、作品が後に世に出ることにもなったし、素敵だな~って思って。あのお父さんの生き様にちょっと泣けましたね。
上地 荒木さん、どうでしたか?
荒木 はい。政次郎さんね、明治の父親ですよね。明治の父親像っていえば、そりゃもう家父長制度のね、君臨して、厳しい、もう絶対的な権力者なんですけど。この人はね、人柄が良かったらしいですよ。とっても人柄が良くて、命じる父親っていうよりも今のお父さんに近いようなちょっと優しい方。で、甘やかすどころか子供に丸め込まれちゃうみたいなところまであるんですよね。親バカを越えて人間の愛の深さみたいなのを知れるんですけども、片や宮沢賢治はどっちかっていうとちょっと困ったちゃんですよね。当時にしては。
上地 あんな感じだったんですね。(笑)
荒木 ね~。まあそういう意味では、もう宮沢賢治という人物をリアルに描いていますよね。作品自体は優しさに溢れているけど、宮沢賢治がごくごくヤワな人間で、そういうものからもがき苦しんで出てきたところとね。
東 ああ、葛藤がね。逆に良かった。
荒木 そうですね。ということで父と子。今、父親の話が出たけど、由真さんのお父さんもあれですよね、ちょっと厳しい家父長系の人ですよね。
上地 厳しい…そうですね、そっち系ですね。
荒木 どうでした?たぶんやっぱりあなたがこういう道に入る時なんかはどういうふうに?
上地 ああでも、うちも背中を押してくれたっていうか。逆にお父さんに、本気でやるんだったら東京に出て行けって言われて、家から追い出されるくらいだったので、背中を押してもらって本当に良かったと思うし、なんかすごく一番応援してくれていますね。
荒木 こういうパターンに似ていますね。
上地 ちょっと似ていますね。
荒木 ああ、そうですか。うちの父ちゃんはね、大正生まれで軍隊にも行ってきましたから。
東 大正か…!
荒木 そうそう。小さい頃は鉄拳制裁ですよ。殴られたり、正座させらたり、厳しくやられましたけど。教師なのにね、意外に鉄拳制裁をやってくれて。
中学以降は完全にガラッと変わった。あとで聞いたらある程度歳がいったら、もう任せようと思っていたと。でもね、怒っちゃうとね、そんなに…僕も父親ですけど、怒るとやっぱりそんな冷静になんか出来ないですよね。だけど長い目で見るとやっぱりお父さんってそういうことで愛情深く、どの父親もそうですよね。もうそろそろ来月か、父の日は。
上地 はい。
東 たしかに。
荒木 自分の頃ね、父親がどう考えていたとか、どういうふうに子供を見ていたのかと思うと、またこれちょっとね、父親に対する感想とか、そういうものも変わってくると思うので。そういうものを考えさせる、いい機会の映画かもしれないね。
上地 私がご紹介したのは、5月5日から公開の『銀河鉄道の父』でした。5月公開の映画作品の中から、それぞれの推しをご紹介しました。ぜひ映画館でチェックしてください。
映画評論家の荒木久文さん、映画ソムリエの東紗友美さん、ありがとうございました!
荒木・東 ありがとうございました!

■上地 由真
オーディションがきっかけで関西を中心に音楽活動開始。2007年シングル「shine day」などをリリース、以降全国各地でライブ活動やイベント参加。最近は女優としても活躍、舞台、映画などのジャンルにも進出。
■東 紗友美
映画ソムリエとしてTV・雑誌・ラジオなどで活動中。趣味は、映画ロケ地巡り。国内外問わず廻り、1年で100箇所以上ロケ地を訪れたことも。インスタグラムでも毎日映画に関する写真やコメントをほぼ毎日掲載中。
■荒木 久文
現在 複数のラジオ番組を中心に、新聞紙面 ニュースWEBなどに映画をテーマとした評論 批評 紹介 などの活動を展開。報知映画賞選考委員 ノミネート委員 日本映画ペンクラブ会員