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映画
ニコール・キッドマン、「ベイビーガール」ベネチア国際映画祭でワールドプレミア「これまでで最も露出した映画」
(2024年9月7日11:30)
ニコール・キッドマン主演の「ベイビーガール」(原題:Babygirl)が第81回ベネチアア国際映画祭でこのほどワールドプレミアになり、キッドマン演じる不倫のストーリーが話題を呼んでいる。
同作は、キッドマン演じるニューヨークに住むCEOが、職場の年下のインターンと不倫関係になりキャリアと家庭を危うくするという内容のエロティックスリラー。夫とのセックスの不満や仕事のストレス、年を取ることの不安などから禁断の行為に向かう姿を描いている。不倫相手のインターンにハリス・ディッキンソンのほか夫役にアントニオ・バンデラスなどのキャストで、ハリナ・ラインが製作・監督・脚本を担当しているA24の新作。
RadarOnline.comによると、キッドマンは「これまでで最も露出した映画」と語ったという。
キッドマンは当時の夫トム・クルーズと共演したスタンリー・キューブリック監督の「アイズ ワイド シャット」(1999)でトムと大胆なベッドシーンを演じて話題を呼んだが、同作に言及して「かなり露出度の高い映画も作ったが、これほどではない」と告白したという。そして「ベイビーガール」がどのように受け止められるか緊張していることを認めた。
プレミアの後、ある批評家はこの映画を「21世紀の運命的魅力」と賞賛し、別の批評家はこの映画を「とてつもなくムラムラする」と評した。またキッドマンの演技を「繊細で親密で、とてもとても深い演技」とを称賛したという。
監督は、同作を「変態のX線写真」であり、この映画で「男女間の大きなオーガズム格差に取り組みたかった」と語っている。監督はキッドマンのために特別に主人公ロミーを創作。『アイズ・ワイド・シャット』や2003年のギャングドラマ『ドッグヴィル』のようなエロティックでエッジの効いた役柄へのキッドマンの復帰作となる。
「ベイビーガール」は、キッドマン演じる主人公のロミーが、アントニオ・バンデラス演じる夫ジェイコブとオルガニズムのフリをするところから始まる。映画はそこからさらにエロティックになるという。同作はクリスマスに全米で公開される予定。
上映後には7分間のスタンディングオベーションで迎えられたという。同映画祭のコンペ部門に出品されており、アンジェリーナ・ジョリーが伝説のオペラ歌手マリア・カラスを演じた「マリア」や、ホアキン・フェニックスとレディー・ガガ共演の「ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ」などと最高賞の金獅子賞を競う。