大谷翔平選手の元通訳・水原一平被告、銀行詐欺罪などの起訴内容を認める 量刑言い渡しは10月25日 大谷選手が声明

(2024年6月5日12:15)

大谷翔平選手の元通訳・水原一平被告、銀行詐欺罪などの起訴内容を認める 量刑言い渡しは10月25日 大谷選手が声明「私および家族にとっても重要な終結を迎えることができました」
水原一平被告

ロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平選手の元通訳・水原一平被告(39)が4日(日本時間5日未明)、米カリフォルニア州サンタアナの連邦裁判所に出廷し、罪状認否で銀行詐欺罪などを認めた。量刑は10月25日に言い渡される。最高で33年の禁固刑の可能性があるが、有罪を認める司法取引で刑期は軽減される見通しだという。

水原被告は、違法なスポーツ賭博の借金返済のために大谷選手の口座から約1700万ドル(約26億4000万円)を盗んで不正送金した銀行詐欺罪と、うその納税申告をした税金の虚偽申告罪を認めた。
水原被告は「ギャンブルで多額の借金を背負い、思いついた唯一の手段は私がアクセスできた口座の金を使うことだった。そしてこの口座からギャンブルの借金のための送金を行った」などと述べたという。

銀行詐欺罪は最高で連邦刑務所30年、税金の虚偽申告罪は最高で連邦刑務所3年。合わせて最長33年の禁固刑の可能性があるが、司法取引で刑期は軽減されるという。保護観察官が本人や関係者らから聴取sるなど詳しく調査して、どの程度の量刑が妥当かを判事に報告するという。
水原被告はまた、総額1700万ドル近い大谷選手への賠償金と、国税庁への100万ドル以上の支払いを要求されているという。ただし、これらの金額は量刑判決前に変更される可能性があるという。水原被告は裁判所に詰めかけた報道陣の問いかけには一切答えることなく裁判所を後にした。

■大谷選手が声明
「捜査が完了し、罪も全て認められた今、私および家族にとっても重要な終結を迎えることができました。すべての証拠を完全に明らかにしながら、これほど徹底的かつ効果的な調査を迅速に遂行してくれた当局の方々に心から感謝したいと思います。これは僕にとっても非常に複雑で困難な時期でした。この間にずっと絶え間ない支援を続けてくれた僕のサポートチームに感謝しております。家族、代理人、エージェンシー、弁護士、そしてドジャースの組織全体に感謝しております。この事件に終止符を打ち、前に進む時期が来たと思っています。これからもこのチームの一員として少しでも勝利に貢献できるよう集中して行きたいと思っております。これからもよろしくお願い申し上げます」(NHK NEWS WEBより)

■ドジャースとMLBが声明
ドジャースは、「司法取引が成立し捜査が終結したことで、ドジャースは、大谷選手とチームがこの問題をすべて過去のものとし、ワールドシリーズ制覇に向けて前進できることを喜んでいる」とのコメントを発表した。
また、MLB(大リーグ機構)は「争われることなく解決したことをふまえ、大リーグ機構は大谷翔平選手を詐欺の被害者とみなし、この問題を終結した」と調査を終結したことを発表した。