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ハリウッド特急便
アンバー・ハードの妹が証言「ジョニー・デップに殴られ「売春婦」と言われた」
(2022年5月19日13:15)
ジョニー・デップ(58)とアンバー・ハード(36)の名誉棄損裁判で18日(現地時間)、ハードの妹ホイットニー・ヘンリケスが証言して、デップが喧嘩の最中に彼女を殴り「売春婦」と呼んだなどと述べた。
米紙ニューヨーク・ポスト(電子版)によると、ハードの妹ヘンリケスは
また、彼女は「パイレーツ・オブ・カリビアン」スターの支配的な行動の疑惑に光を当て、彼は妹の電話、薬、ワードローブを管理したと証言した。
2015年3月23日(現地時間)、ヘンリケスは2人のロサンゼルスのマンションで夜中に目を覚ますと、部屋にいたハードが「彼が浮気しているなんて信じられる?」と言ったという。
「あなたのクソ兄貴は私を裏切っている」と、ヘンリケスが「兄さん」と呼んでいたデップのことを指して、ハードが彼女に言ったという。
そしてデップとハードは「お互いに恐ろしいことを叫び合っていた」とヘンリケスは語った。
デップはハードを「使い古しのゴミ袋」と呼び、ハードは彼を「年寄りでデブ」と呼んだという。ヘンリケスは、デップが侮辱的な言葉を吐きながら彼女の背中を殴ったと主張した。
「私の妹を殴らないで」とハードが言ったが、その後、ハードがデップに平手打ちをしたと証言した。
ハードは以前、ペントハウスでの喧嘩の際、妹の安全を心配したため、デップの顔を一度殴ったと証言している。デップはこれに対し、ハードの髪を掴み、顔面を何度も殴ったとヘンリケスは証言した。
姉妹は鍵のかかった寝室に避難するとデップが「お前なんか大嫌いだ、この売春婦ども」と叫んでいるのが聞こえ、何かぶつかる音が聞こえたという。
翌朝、ヘンリケスが目を覚ますと、ハードのクローゼットが破壊され、衣類の棚が階下に投げ出され、壁からアートが剥がれ落ちているのを発見したという。そして、床に散乱する衣料品ラックの写真が法廷で公開された。
ヘンリケスは、交際当初2人は「本当に愛し合っているように見えた」がデップは次第に支配的で暴力的になっていったと主張。ハードの服装や彼女が引き受けた役柄に目を光らせるようになったのが始まりだったという。
デップはハードの服装にも口を出すようになり「最初は軽いジョークから始まった」と述べた。「そして、それは激化していきました。最終的には同じスタイリストを雇い、彼女がイベントに着ていくものを実質的に彼がコントロールしていました」という。デップの監視下で、ハードの服装は「どんどん保守的になっていった」とヘンリケスは主張した。
ヘンリケスは、夫婦喧嘩はしばしばデップがハードの携帯電話を見たことが原因で始まったと述べた。そして2人が喧嘩するたびに、「ハードの何らかの機器が壊される」といい、ハードは「携帯電話、タブレット、ラップトップを失った」と付け加えた。
結局、ハードは携帯にパスワードをかけることができなくなったという。もし彼女がパスワードを使うなら、「デップが記憶している」簡単なものでなければならなかったという。
■ジョニー・デップVSアンバー・ハードの”バトル“の経過
2012年に「ラム・ダイアリー」で共演したのがきっかけで恋愛関係になり、同年デップは長年のパートナーだったヴァネッサ・パラディ(45)との破局を発表。14年にハードと婚約して翌年2月に結婚したが、わずか1年3か月の結婚生活で16年5月にハードが離婚を申請。酒に酔ったデップからDVを受けていたとしてあざができた顔写真を公開して波紋を広げた。デップはDVを否定していたが17年8月にデップが700万ドル(約7億6300万円)を支払うことで離婚が成立した。これで一件落着かと思われたが続きがあった。
2018年10月、デップが雑誌「GQ」(英国版11月号)のインタビューで、ハードに対するDVを全面否定して、ハードのDV告発で「シンデレラからカジモド(「ノートルダム・ド・パリ」の登場する醜悪な容姿の男)にされた」などと激しく非難。さらにハードが同年12月ワシントン・ポストに手記を寄せて、(デップの名前は出さず)DVを告発したら脅され、決まっていた役を降ろされるなど報復されたと主張して、そうした米国の文化・社会構造を変える必要があるなどと訴えた。
その後デップが「ワイフ・ビーター」(妻虐待夫)と報じた英紙「サン」を訴え、さらにワシントン・ポストに手記を書いたハードを名誉棄損で提訴した。ロンドンの裁判所で行われたデップが「サン」を訴えた名誉棄損裁判では、壮絶な夫婦喧嘩やデップのベッドにウンチが置かれていた“ウンチ事件”、デップの指切断事件、デップのドラッグ使用歴、ハードの3P疑惑など前代未聞の暴露合戦が繰り広げられた。判決は「サン」の記事は「おおむね事実」として名誉棄損の訴えは棄却されデップは敗訴。控訴も棄却されデップの敗訴に終わった。
2022年4月12日(現地時間)、ハードが2018年12月に米紙ワシントン・ポストに寄稿したコラムで名誉を棄損されたとしてデップがハードに5000万ドル(約62億5000万円)の巨額賠償金を請求した訴訟が米バージニア州フェアファックスの裁判所でスタート。双方のさまざまな証人が証言し約6週間続く予定。ハードは、デップが匿名のアカウントを使って誹謗中傷を繰り返したなどとして1億ドル(約125億円)を請求して”倍返し“の反訴をしている。