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「ドライブ・マイ・カー」アカデミー賞受賞祝し「濱口竜介監督作品特別上映」 東京ミニシアター3館合同企画
(2022年3月30日10:00)
濱口竜介監督の「ドライブ・マイ・カー」が第94回アカデミー賞で日本映画として初めて作品賞にノミネートされ国際長編映画賞を受賞したことを祝して、東京ミニシアター3館合同企画として「濱口竜介監督作品特別上映」が決まった。濱口監督の「PASSION」「親密さ」「ハッピーアワー」の3作品が4月2日から上映される。
「祝!『ドライブ・マイ・カー』アカデミー賞国際長編映画賞受賞」として、濱口竜介監督作品の特別上映を行うのは東京のユーロスペース、ポレポレ東中野、シアター・イメージフォーラムのミニシアター3館で、史上初の合同企画となる。「濱口竜介を世界に送り出したのは、日本のミニシアターの観客だ」としている。
濱口監督の初期の代表作「PASSION」(2008年)はユーロスペース、コアな濱口ファンを生み出した「親密さ」(2012年)はポレポレ東中野、5時間半という長尺にも関わらず大ヒットした「ハッピーアワー」(2015年)は、シアター・イメージフォーラムでそれぞれ公開された。この3作品が再び“聖地”に凱旋する。



濱口監督の特別上映を企画した3館は連名のコメントで「演技未経験のワークショップ参加者と徹底的に本読みする独自の演出法、『ハッピーアワー』や『親密さ』にみられる異例の長さの上映時間など、商業的な側面から見ればかなり果敢な試みを挑みながらも、確実にミニシアターの観客を魅了してきました。彼の作品は公開されれば、劇場には少なくない観客が駆けつけ、その映画を見て語る声の熱さがさらに新しい観客を引き寄せる。そうした状況に劇場は応えて、彼の作品を上映し続け、また監督はその期待を超えるような新作を発表してきました。自主制作からアカデミー賞ノミネートに至るまで、濱口作品を支え続けたのは間違いなくこうして劇場に足を運んだ観客です。そして、これらの作品と観客たちをつなげたのは日本独自の“ミニシアター”文化だとも言えるでしょう」と濱口監督作品とミニシアター文化について指摘した。
そして「2022 年 3 月、日本映画史上初の米国アカデミー賞作品賞ノミネート、そして国際長編映画賞受賞という快挙を祝して、私たち映画館はこの 3 作品を上映します。観客のみなさんと作り上げたこの文化を一緒に喜ぶ機会となれば幸いです」(ユーロスペース、ポレポレ東中野、シアター・イメージフォーラム)としている。
上映スケジュールは以下の通り。
▶︎『PASSION』4/2(土)〜4/15(金)連日 19:00/会場:ユーロスペース/料金一律:1,500 円
▶︎『親密さ』4/2(土)、4/9(土)各日 24:10 よりオールナイト上映/会場:ポレポレ東中野/料金一律:2,000 円
▶︎『ハッピーアワー』4/2(土)〜4/8(金)連日 13:00 より/会場:シアター・イメージフォーラム/料金一律:3,000 円