大坂なおみの全仏オープン棄権と「うつ告白」に、ビリー・ジーン・キング、マルチナ・ナブラチロワ、セリーナ・ウィリアムズらが相次いで応援コメントを発表

ウィンブルドン史上最多9勝を含む4大大会18勝の記録を持つチェコ共和国のマルチナ・ナブラチロワ氏（64）は、「大坂なおみのことをとても悲しく思っています。彼女が無事であることを心から願っています。アスリートとして、私たちは身体に気を配るように教えられていますが、おそらく精神的・感情的な面は軽視されているのではないでしょうか。これは、記者会見をする、しないということ以上の問題です。ナオミがんばって、みんなあなたを応援しています！」とツイッターで応援コメントを発表した。(上のツイッター)

今年の全仏オープンに出場しているセリーナ・ウィリアムズ(39＝米)は、1回戦で勝利した後の試合後の記者会見で「ナオミに同情します。みんなが同じではない。私は太い。他の人は細い。みんな違っていて、みんな対処の仕方が違う」とした上で「彼女がやりたいように、彼女が考えている最善の方法で対処させてあげるしかありません。それが私に言える唯一のことです。彼女はベストを尽くしていると思います」と語った。

他のスポーツ選手も、大坂選手の率直な発言やメンタルヘルスへの取り組みを支持した。NFLのスター選手であるラッセル・ウィルソン（32）は、大坂のコメントをリツイートし、「我々はあなたと共にいる@naomiosaka #Courage.」 とコメントした。オリンピック体操女子選手のローリー・ヘルナンデス（19）も、大坂選手の発言を称賛し、「あなたのメンタルヘルスは重要であり、常に最優先されるべきです」とツイートした。

大坂の発表を受けて全仏オープンなど4大大会の主宰者は1日、「グランドスラムを代表して、大坂なおみ選手がコートを離れている間、可能な限りのサポートと支援を提供したいと思います。大坂選手は非常に優れたアスリートであり、彼女が適切と考える時期に復帰することを期待しています」などとする共同声明を発表した。「彼女が自らの言葉でプレッシャーや不安を語ったことに敬意を表し、テニス選手が直面する独特なプレッシャーに共感している。選手、ツアー、メディア、テニス界全体と協力して意義のある改善を目指していきたい」としている。