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水原一平被告に判決 禁錮4年9月、大谷選手に約26億円返還命令
(2025年2月7日13:00)

ドジャース・大谷翔平選手(30)の銀行口座から 約1700万ドル(約26億円)をだまし取ったとして銀行詐欺罪などに問われた元通訳・水原一平被告(40)に対する量刑言い渡しが6日午後(日本時間7日午前)、米カリフフォルニア州連邦地裁であり、求刑通り禁錮4年9月の判決が下った。さらに大谷選手への賠償金として約1700万ドルの支払いが命じられた。また脱税したことでIRS(米内国歳入庁)に110万ドル(約1億6700万円)の支払いも命じられた。
米紙ニューヨーク・ポスト(電子版)によると、水原元通訳は昨年、違法賭博の借金を返済するために大谷選手から約1700万ドルを盗んだとして、銀行詐欺と虚偽の納税申告の罪で有罪を認めていた。水原元被告は禁錮18か月の判決を求めていたが、裁判官は「1700万ドルという被害額は衝撃的で高額」などとして、検察側の求刑通りの判決を下した。
いずれにしても、銀行詐欺罪は最高で連邦刑務所30年、税金の虚偽申告罪は最高で連邦刑務所3年。合わせて最長33年の禁固刑の可能性があったが、司法取引で刑期は軽減された。
判決言い渡しの前に水原被告は「大谷選手に本当に申し訳ないと思っている」と謝罪し、「一生付きまとう過ちだったが、結果を受け入れる覚悟はできている」と述べたという。水原元通訳は3月24日に刑務所に出頭することが命じられ、同日収監されるとみられている。
水原元通訳の違法な賭博を受けていたブックメーカーのマシュー・ボウヤーは先週、NYポスト紙に「水原は素晴らしい人だ」といい、「しばらくして、水原がお金を盗んでいて、大谷に許可を求めていなかったことは非常に明白だった」と語ったという。また水原元通訳が大金を失っていた時に「大丈夫かと聞いた」ところ、「彼は『俺はこれ(ギャンブル)が下手なんだ』と言ったので、私は彼を少し抑えようとした。彼は本当にギャンブル依存症だったと思う」 と語ったという。
検察は、水原元通訳が2021年9月から2024年1月の間にボウヤーを通して少なくとも1万9000回の賭けを行ったと指摘した。約4067万8436ドル(約62億円)の負債を抱えたという。この返済のために大谷選手の口座から約1700万ドルを盗んだ。
メジャーリーグベースボール(MLB)は昨年6月、「公開された連邦捜査、MLBが収集した情報、そして刑事訴訟が争われることなく解決したことに基づき、MLBは大谷翔平を詐欺の被害者とみなし、この問題は解決した」と発表した。