アレック・ボールドウィン、誤射事件の訴追取り下げで「ラスト」の撮影再開

(2023年4月27日11:00)

アレック・ボールドウィン、誤射事件の訴追取り下げで「ラスト」の撮影再開
アレック・ボールドウィン(Instagram/@alecbaldwininsta)

アレック・ボールドウィン(65)が、誤射事件の過失致死罪の訴追が取り下げられたことを受けて、映画「ラスト」の撮影を再開した。撮影はモンタナ州のパラダイスバレーに場所を移して行われているという。

米紙ニューヨーク・ポスト(電子版)によると、西部劇「ラスト」の撮影中にボールドウィンが撃った拳銃に実弾が入っていて、撮影監督のハリナ・ハッチンズさんの胸にあたり死亡した誤射事件で、検察がボールドウィンに対する過失致死罪の訴追を取り下げた翌日の21日(現地時間)、米モンタナ州で撮影が再開されたという。

ボールドウィンは、カウボーイハットをかぶり首にスカーフを巻き、茶色のコート、グレーのシャツ、パンツ、カウボーイブーツという出で立ちで、ライフルの銃身を握っているところを目撃された。

「ラスト」の撮影は、撮影監督だったハッチンズさんが2021年10月21日に悲劇的な死を遂げたニューメキシコ州からモンタナ州のパラダイスバレーにあるイエローストーン映画牧場に移された。

ボールドウィンは自身のインスタグラムにカウボーイハットをかぶった写真を投稿して「ビリングでスーパーセルをさウエイ下。今はボーズマンの郊外で『ラスト』の完成に向けて撮影している。モンタナは素晴らしい。ここで受けたすべてのサポートに感謝している」とコメントを添えた。

ニューメキシコ州サンタフェ郡地方検事局は20日(現地時間)、ボールドウィンに対する過失致死罪の訴追を取り下げると発表したが、小道具の武器係だったハンナ・グティエレス=リードに対する過失致死罪の訴追は取り下げられていないという。

ボールドウィンの弁護士は「我々は、アレック・ボールドウィンに対する訴訟を却下するという決定に満足しており、この悲劇的な事故の事実と状況を適切に調査することを奨励する」とコメントした。

■映画「ラスト」の誤射事件

事件は2021年10月21日(現地時間)、米ニューメキシコ州のロケ地で西部劇「ラスト」のリハーサル中に起きた。教会のセットでボールドウィンが小道具の銃を発砲したさいに誤って実弾が装てんされていて、撮影監督のハリナ・ハッチンズさん(当時42)の胸に当たり死亡、彼女を貫通した銃弾が近くに居たジョエル・ソウザ監督(48)の肩に当たり負傷した。

ボールドウィンは昨年12月、米ABCニュースのインタビューで「引き金は引いていない」「銃に実弾が入っていたとは知らなかった」などと語り、ハッチンズさんの死は事故であり、自分に責任はないと主張。スタッフは銃に実弾が入っておらず、適切に空砲が装填されていることを確認するべきだったとしている。また、引き金は引いてなく、拳銃の撃鉄を戻した後、銃が勝手に暴発したなどと主張していた。
ニューメキシコ州サンタフェ郡地方検事局は1月にボールドウィンと小道具の武器係のハンナ・グティエレス=リードを過失致死罪で訴追すると発表したが4月20日、ボールドウィンの訴追は取り下げると発表した。助監督のデイブ・ホールズは、軽犯罪の凶器の過失使用について有罪を認めて司法取引により執行猶予付きの判決と6か月の保護観察処分を命じられた。

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