アレック・ボールドウィン、映画「ラスト」誤射死傷事件の裁判が7月に決定 9日間の予定

(2024年2月28日11:00)

アレック・ボールドウィン、映画「ラスト」誤射死傷事件の裁判が7月に決定 9日間の予定
アレック・ボールドウィン(Instagram/@alecbaldwininsta)

2021年10月21日、西部劇「ラスト」(Rust)の米ニューメキシコ州の撮影現場で、アレック・ボールドウィン被告(65)が撃った小道具の拳銃に実弾が入っていて、撮影監督のハリナ・ハッチンズさん(当時42)の胸にあたり死亡した事件で、同州サンタフェ郡検事局はボールドウィンを再び過失致死罪で訴追。その裁判の日程が決まった。米メディアが報じた。

米TMZによると、ボールドウィンの過失致死罪裁判の法廷手続きは、7月9日に始まる陪審員選考から始まる予定だという。ニューメキシコ州の裁判所で行われる裁判は翌日の10日に開始され、ニューメキシコ州当局によれば、ボールドウィンはその後9日間出廷することになるという。

裁判は少なくとも7月19日まで行われる見込みで、検察側は、ボールドウィンが無罪を主張しているハリナ・ハッチンズさんの死について、法的責任を負っていることを合理的な疑いを超えて証明しようと試みているという。一方、ボールドウィンと彼の弁護士は最高の弁護を準備しているという。

ボールドウィンが過失致死罪で訴追されるのは2度目で、1度目は昨年3月に訴追されたが翌4月に訴追が取り下げられた。検察当局はその後数か月の間に、ボールドウィンが犯罪に関与していると思われる証拠をさらに掘り起こし、1月に大陪審が過失致死罪で再び訴追した。

米CNNによると、ボールドウィンは2件の過失致死罪で起訴されている。最初の過失致死罪は「過失による銃器の使用」、2つ目の過失致死罪は「他人の安全を完全に無視または無関心で行った行為」として詳細に記述されている。どちらも第4級重罪だという。
アレックは長い間、リハーサル中に使用した銃に実弾が入っていたとは知らなかったと主張してきた。検察がどのような証拠で立件するのか注目されている。

■映画「ラスト」誤射事件

事件は2021年10月21日(現地時間)、米ニューメキシコ州のロケ地で西部劇「ラスト」のリハーサル中に起きた。教会のセットでボールドウィンが小道具の銃を発砲し、実弾が発射され撮影監督のハリナ・ハッチンズさん(当時42)の胸に当たり死亡、彼女を体を貫通した銃弾が近くに居たジョエル・ソウザ監督(48)の肩に当たり負傷した。

昨年12月、ボールドウィンは米ABCニュースのインタビューで「引き金は引いていない」「銃に実弾が入っていたとは知らなかった」などと語った。ハッチンズさんの死は事故であり、自分に責任はないと主張。スタッフは銃に実弾が入っておらず、適切に空砲が装填されていることを確認するべきだったとしている。また、引き金は引いてなく、拳銃の撃鉄を戻した後、銃が勝手に暴発したなどと主張していた。

現地の検察当局は2023年3月に過失致死罪で訴追したが同年4月に訴追を取り下げていた。小道具の武器担当だったハンナ・グティエレス=リードが過失致死罪で訴追されており、ボールドウィンは映画のエグゼクティブプロデューサーだが、日々の決定を下す立場になかったことで検察が訴追を断念したのではないかと報じられた。

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