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ハリウッド特急便
ジョニーデップ、アンバー・ハードの和解金1億4000万円を慈善団体に寄付 ハードは裁判後初のレッドカーペット
(2023年6月14日12:00)

アンバー・ハード(37)がジョニー・デップ(59)への和解金100万ドル(約1億4000万円)を支払い、デップはそれを様々な慈善団体に寄付することが分かった。米メディアが報じた。一方、ハードは裁判後初めてレッドカーペットに復帰することが分かった。
ハードがワシントン・ポスト紙に寄稿したエッセーで名誉を棄損されたとしてデップが5000万ドルの賠償金を求めた裁判では、昨年6月に陪審員が名誉棄損を認めて、ハードに1035万ドル(約14億5000万円)の支払いを命じ、デップ側には200万ドル(約2億8000万円)の賠償支払いを命じていた。その後双方が上訴する方針を明らかにしていたが、昨年12月、ハードが100万ドルの和解金をデップに支払うことで和解が成立していた。
和解金は5つの異なる非営利の慈善団体の組織に20万ドル(約2800万円)づつ寄付されるという。重い病気の子供たちを助けることや住宅の提供、歴史的に権利を剥奪されたコミュニティの救済、さらには世界中の生態系/自然環境を保護するために使われるという。
デップは最初から、名誉棄損裁判はハードを破産させるためではなく、自分の名誉を回復するためだと語っていた。
■アンバー・ハード、裁判後初のレッドカーペットへ
アンバー・ハードがジョニー・デップの裁判に敗れて以来、初のレッドカーペット出演を果たすことが決まったという。
米誌「OK!」(電子版)によると、ハードは24日(現地時間)、イタリアのシチリア島で開催される第69回タオルミーナ映画祭で、スリラー「In The Fire」のプレミア上映のためにレッドカーペット復帰する予定だという。
昨年6月にデップとの名誉毀損裁判で敗訴して以来、が公の場に登場するのは初めてとなる。
ハードはストレスの多い裁判が終わるとスペインに移り住み、娘のオナペイジ(2歳)の世話をしながら、プライバシーを確保できるように生活していた。「彼女は娘を育てることに集中しています。毎日を娘と過ごしています。散歩をしたり、公園を訪れたり、家族の時間を楽しんでいます」と関係者は語っていた。
レッドカーペット復帰を契機にハリウッドへの本格的復帰はあるのか注目される。
■ジョニー・デップVSアンバー・ハードの”バトル“の経過
2012年に「ラム・ダイアリー」で共演したのがきっかけで恋愛関係になり、同年デップは長年のパートナーだったヴァネッサ・パラディ(45)との破局を発表。14年にハードと婚約して翌年2月に結婚。
だがわずか1年3か月の結婚生活で、16年5月にハードが離婚を申請。酒に酔ったデップからDVを受けていたとして、あざができた顔写真を公開して波紋を広げた。デップはDVを否定していたが17年8月にデップが700万ドル(約7億6300万円)を支払うことで離婚が成立した。これで一件落着かと思われたが、デップが反撃して泥沼の裁判闘争が続いた。
2018年10月、デップが雑誌「GQ」(英国版11月号)のインタビューで、ハードに対するDVを全面否定して、ハードのDV告発で「シンデレラからカジモド(「ノートルダム・ド・パリ」の登場する醜悪な容姿の男)にされた」などと激しく非難。さらにハードが同年12月ワシントン・ポストに手記を寄せて、(デップの名前は出さず)DVを告発したら脅され、決まっていた役を降ろされるなど報復されたと主張して、そうした米国の文化・社会構造を変える必要があるなどと訴えた。
その後デップが「ワイフ・ビーター」(妻虐待夫)と報じた英紙「サン」を訴え、さらにワシントン・ポストに手記を書いたハード本人を名誉棄損で提訴した。ロンドンの裁判所で行われたデップが「サン」を訴えた名誉棄損裁判では、2人が法廷で直接対決して、壮絶な夫婦喧嘩やデップのベッドにウンチが置かれていた“ウンチ事件”、デップの指切断事件、デップのドラッグ使用歴、ハードの3P疑惑など前代未聞の暴露合戦が繰り広げられた。
2020年11月、判事は「サン」の記事は「おおむね事実」と認定して名誉棄損の訴えは棄却されデップは敗訴。控訴も棄却されデップの敗訴に終わった。
2022年4月12日(現地時間)、ハードが2018年12月に米紙ワシントン・ポストに寄稿したコラムで名誉を棄損されたとしてデップがハードに5000万ドル(約62億5000万円)の巨額賠償金を請求した訴訟が米バージニア州フェアファックスの裁判所でスタート。双方のさまざまな証人が証言した。ハードは、デップが匿名のアカウントを使って誹謗中傷を繰り返したなどとして1億ドル(約125億円)を請求して”倍返し“の反訴をした。
2022年6月1日(現地時間)、米バージニア州の裁判所の陪審は、デップがハードのコラムを名誉棄損として500万ドル(約63億円)の損害賠償を請求した訴訟について、名誉棄損を認めてハードに1000万ドルの賠償金と懲罰金500万ドルの合計1500万ドル(約20億円)の賠償支払いを命じた。ただし、同州の懲罰金は上限が35万ドルのため合計1035万ドル(約14億5000万円)に減額された。
一方、ハードがデップに1000万ドル(約130億円)の損害賠償を請求して反訴した名誉棄損の訴訟について、デップの弁護士がハードの主張は虚偽などと表明したことは名誉棄損としてデップ側に200万ドル(約2億6000万円)の支払いを命じた。
2022年7月、アンバー・ハードが評決を不服として上訴。その後、ジョニー・デップも上訴した。
2022年12月19日(現地時間)、ハードがデップに和解金100万ドルを支払うことで和解成立と双方が発表。