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ハリウッド特急便
アンバー・ハード、「数年分」のセラピーメモをTV公開 ジョニー・デップの虐待を証明するものと主張
(2022年6月17日21:10)
アンバー・ハード(36 )が、米NBCテレビの朝の番組「TODAY」で、ジョニー・デップ(59)から虐待を受けた証拠だとする「数年分」のセラピストのメモを公開した。デップとの名誉棄損裁判では証拠として採用されなかったという。
米紙ニューヨーク・ポスト(電子版)によると、17日(現地時間)に放送されるNBC「TODAY」のハードのインタビューに先立ち、20分のプレビュークリップがNBC系列のビデオ・オン・デマンド・サービス「Peacock」で公開され、ハードは医師から提供された多数の文書があることを明らかにし、「何が起こっていたかのリアルタイムで表している」と語った。
そして「私が虐待を報告していた主治医が記録した、2011年の交際当初から数年分のメモが入ったバインダーがあります」 と付け加えています。
画面に映し出されたその書類には、デップが「彼女を殴り、壁に投げつけ、殺すと脅した」とされる2012年の一件が詳細に記されているという。ハードは、そのバインダーをNBCの番組「Dateline」と「TODAY」のキャスター、サバンナ・ガスリーに渡したという。その8か月後、デップは「彼女のナイトガウンを破り、ベッドに投げつけた 」とされ、2013年には「彼女を壁に投げつけ、殺すと脅した」と伝えられる。
ハードの弁護団は裁判に証拠として提出したが、「伝聞証拠」を理由に証拠書類として採用されなかったという。
ハードのNBCとのインタビューに対し、勝訴したデップのスポークスマンは「ジョニーが自分の人生を前に勧めようとしているときに、ハードと彼女のチームは、裁判所と陪審員が全員一致でジョニーに有利と判断した評決ですでに決定した事柄を再び繰り返し、再想像し、再論証しているのは残念です」と声明で述べた。
ハードは、「私は心から彼を愛していました。私は深く壊れた関係をうまくいかせようと最善を尽くしたのですが、無理でした。彼に対して悪い感情や悪意は全くありません」と語った。一方でDV被害の主張を「死ぬまで一字一句守る」と語った。
■ジョニー・デップVSアンバー・ハードの”バトル“の経過
2012年に「ラム・ダイアリー」で共演したのがきっかけで恋愛関係になり、同年デップは長年のパートナーだったヴァネッサ・パラディ(45)との破局を発表。14年にハードと婚約して翌年2月に結婚した。
だがわずか1年3か月の結婚生活で、16年5月にハードが離婚を申請。酒に酔ったデップからDVを受けていたとして、あざができた顔写真を公開して波紋を広げた。デップはDVを否定していたが17年8月にデップが700万ドル(約7億6300万円)を支払うことで離婚が成立した。これで一件落着かと思われたが、デップが反撃して泥沼の裁判闘争が続いた。
2018年10月、デップが雑誌「GQ」(英国版11月号)のインタビューで、ハードに対するDVを全面否定して、ハードのDV告発で「シンデレラからカジモド(「ノートルダム・ド・パリ」の登場する醜悪な容姿の男)にされた」などと激しく非難。さらにハードが同年12月ワシントン・ポストに手記を寄せて、(デップの名前は出さず)DVを告発したら脅され、決まっていた役を降ろされるなど報復されたと主張して、そうした米国の文化・社会構造を変える必要があるなどと訴えた。
その後デップが「ワイフ・ビーター」(妻虐待夫)と報じた英紙「サン」を訴え、さらにワシントン・ポストに手記を書いたハード本人を名誉棄損で提訴した。ロンドンの裁判所で行われたデップが「サン」を訴えた名誉棄損裁判では、2人が法廷で直接対決して、壮絶な夫婦喧嘩やデップのベッドにウンチが置かれていた“ウンチ事件”、デップの指切断事件、デップのドラッグ使用歴、ハードの3P疑惑など前代未聞の暴露合戦が繰り広げられた。
2020年11月、判事は「サン」の記事は「おおむね事実」と認定して名誉棄損の訴えは棄却されデップは敗訴。控訴も棄却されデップの敗訴に終わった。
2022年4月12日(現地時間)、ハードが2018年12月に米紙ワシントン・ポストに寄稿したコラムで名誉を棄損されたとしてデップがハードに5000万ドル(約62億5000万円)の巨額賠償金を請求した訴訟が米バージニア州フェアファックスの裁判所でスタート。双方のさまざまな証人が証言し約6週間続く予定。ハードは、デップが匿名のアカウントを使って誹謗中傷を繰り返したなどとして1億ドル(約125億円)を請求して”倍返し“の反訴をしている。
2022年6月1日(現地時間)、米バージニア州の裁判所の陪審が、デップがハードのコラムを名誉棄損として500万ドル(約63億円)の損害賠償を請求した訴訟について、名誉棄損を認めてハードに1500万ドル(約20億円)の賠償支払いを命じた。一方、ハードがデップに1000万ドル(約130億円)の損害賠償を請求して反訴した名誉棄損の訴訟について、デップ側に200万ドル(約2億6000万円)の支払いを命じた。