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映画
第95回アカデミー賞授賞式、全米で推定1870万人が視聴 3年ぶりの高水準を記録
(2023年3月14日13:10)

第95回アカデミー賞の授賞式が12日(現地時間)、ロサンゼルスで開催され、中継した米ABCテレビの番組は全米で推定1870万人が視聴し、3年ぶりの高水準を記録したことが分かった。米メディアが報じた。
米紙ニューヨーク・ポスト(電子版)によると、授賞式を中継した米ABCが13日(現地時間)に発表した速報値では、推定1870万人が視聴したという。これは、昨年から12%増加し、3年ぶりの高水準となったが、例年と比較するとまだ低い数字だという。
アカデミー賞の批判としてよく挙げられるのは、広くアピールできていない作品が受賞するということだが、今年は超大作の続編「トップガン マーヴェリック」と「アバター:ザ・ウェイ・オブ・ウォーター」の2本が登場したことが視聴者増加につながったのではないかという。この2作は、ともに作品賞にノミネートされた。また「ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー」のアンジェラ・バセットはマーベル映画として初めてノミネート(助演女優賞)された。
作品賞、ミシェル・ヨーのアジア系俳優として史上初の主演女優賞など7部門で受賞したA24の「エブリシング・ェブリウェア・オール・アット・ワンス」も、全世界で1億ドル(約134億円)以上の興行収入を上げ、数か月間劇場で上映された。
長年、アカデミー賞はスーパーボウルに次いで、その年に2番目に視聴されるテレビ番組であることが多かった。2018年まで、ニールセンの記録によると、アカデミー賞のテレビ放送は一度も3000万人の視聴者を下回ったことがなかった。1998年に「タイタニック」が作品賞、監督賞など11部門を独占した時には5500万人を記録した。2014年に視聴した4370万人から、2018年には2650万人へと視聴数が右肩下がりになり、コロナのパンデミックで2021年には985万人と史上最低だった。昨年は1660万人に回復したが史上2番目に低い視聴数だった。