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映画
第38回東京国際映画祭ユース部門特別企画 「TIFFティーンズ映画教室2025」 参加者募集 特別講師に小田香監督
(2024年5月13日9:30)

第38回東京国際映画祭(10月27日~ 11月5日)は、中学生向けの映画制作ワークショップ「TIFFティーンズ映画教室2025」を夏休み期間中に実施することが決まり参加者を募集している。小田香監督が特別講師を務める。
第38回東京国際映画祭は「映画の未来の開拓」を重要なテーマの一つとして掲げている。映画を「観る人、作る人を育てる」ことを目的としたユース部門の特別企画として、全国各地でこどもたちを対象に映画鑑賞・制作ワークショップを開催してきた「一般社団法人こども映画教室®」と共に、9年目となる、中学生向けの映画制作ワークショップ「TIFFティーンズ映画教室2025」を夏休み期間中に実施することが決定した。
特別講師として、メキシコの泉の神秘に迫ったドキュメンタリー『セノーテ』(2019年)や昨年の第37回東京国際映画祭Nippon Cinema Now部門に出品され、今年の第75回ベルリン国際映画祭フォーラム部門でも上映された、『Underground アンダーグラウンド』(現在公開中)などの作品で知られる小田香監督を迎え、東京ウィメンズプラザを拠点として、中学生がプロの映画監督や映画スタッフとともに本格的な映画づくりに挑戦する。 完成した作品は今年度の東京国際映画祭にてワールドプレミア上映される。
■特別講師プロフィール
小田香監督(おだ・かおり)監督
1987年大阪府生まれ。2013年、映画監督のタル・ベーラが陣頭指揮する若手映画作家育成 プログラムであるfilm.factory (映画制作博士課程)に第1期生として参加し 、2016年に同プ ログラムを修了。ボスニアの炭鉱を主題とした第一長編作品『鉱 ARAGANE』(2015) が山形国 際ドキュメンタリー映画祭・アジア千波万波部門にて特別賞を受賞。 2017年、エッセイ映画 『あの優しさへ』がライプティヒ国際ドキュメンタリー&アニメーション映画祭にてワールドプレミア上映。 2019年、メキシコの地下泉を撮影した『セノーテ』がロッテルダム国際映画祭などに招待され各国を巡回。2020年、第1回大島渚賞を受賞。2021年、第71回芸術選奨文部科学大臣新人賞を受賞。中編作品『GAMA』(2023)はMoMA Doc Fortnight、Cinéma du réel、Festival du cinéma de Brive(SFCC批評家賞)など国内外の映画祭で上映。2024年、最新長編『Underground アンダーグラウンド』が東京国際映画祭でワールドプレミア後、ベルリン国際映画祭フォーラム部門で上映された。
小田香監督のコメント
「赤いボタンをピッと押したら、なにかが撮れる!なんて簡単なんだろう。ボタンを押すだけで撮影できるのなら、じぶんにも映画みたいなものがつくれるかもしれない!20歳くらいで映画づくりを始めたとき、そんな風に思っていました。そしてそれは間違ってなかったです。上手くできなかったことのほうが多いですが、じゃあどうしたら良かったんだろうと考えたり、まわりの人たちに相談したりしながらコツコツ映画をつくってきました。「誰にも映画づくりを教えることはできない。外に出て、出会い、学びながらつくったらいい。じぶんを解き放ってあげること。」私が映画の学校でずっと言われてきたことです。ああ映画に正解がなくて良かった。人をわざと傷つけるようなことをするのは駄目だけど、赤いボタンをピッと押した先に、無限のワクワクが待ってる。なにがうつるかなぁ、なにがうつってないかなぁ、なにをうつしたかったんだろう。8日間が短いのか長いのかまだわかりませんが、映画づくりを通してTIFFティーンズ映画教室に参加するみなさんと目一杯学び、遊べますように。どきどきと楽しみです。」

■第38回東京国際映画祭ユース部門特別企画 「TIFFティーンズ映画教室2025」開催概要
中学生×映画×東京――あなたは、どんな映画をつくりますか?
「TIFF ティーンズ映画教室2025」は、本格的な映画づくりに挑戦するワークショップです。プロの映画監督やスタッフとともに、プロット作りから撮影、編集など映画作りのすべての過程を中学生たち主体で進めていきます。そして完成作品は、今秋開催の東京国際映画祭のスクリーンでワールドプレミア上映!全国各地でこどもたちを対象に、映画鑑賞・制作ワークショップを開催してきた「一般社団法人こども映画教室®」と共に、特別講師として『Underground アンダーグラウンド』の小田香監督を迎え、都内をロケ地に映画制作を行います。
【開催日時(予定)】
活動時間については進捗によって予定が変更されることがございますのでご了承下さい
8月4日(月) 10時集合 ワークショップ 10:30 ~17:30 ガイダンス、お話づくりワーク
8月5日(火)、6(水)、7(木)、9(土) 9時45分集合 ワークショップ 10:00~17:30 お話づくりワーク
8月10(日)、11(月・祝) 9時45分集合 ワークショップ 10:00~16:30 撮影、編集
8月12日(火) 9時45分集合 ワークショップ 10:00~19:00 編集、上映
※(1)会期中(10月27日~11月5日) ワールドプレミア上映(日時は後日発表)※(2)(3)(4)
※(1)上映会のため、最終日8月12日(火)のみ19時まで
(2)完成作品と8日間のメイキング映像作品を上映
(3)映画教室に参加する中学高生はゲストとして参加
(4)同時期に開催される映画教育国際シンポジウム2025(仮称)のゲストも鑑賞予定
場所:東京ウィメンズプラザ(東京都渋谷区神宮前5-53-67)周辺
対象:中学生 / 定員:18名
参加費:無料 / 制作作品・メイキング映像を含むメディアまたはデータ&文集:6,000円
申込み:2025年5月12日(月)~7月6日(日)まで、映画祭公式サイト(www.tiff-jp.net)よりお申込みください。
※応募者多数の場合は抽選となります。※申込みは全日程参加可能な方を優先いたします。
主催:公益財団法人ユニジャパン(第38回東京国際映画祭実行委員会)
共催:東京都 企画運営: 一般社団法人こども映画教室®
お問い合わせ:「TIFFティーンズ映画教室2025」事務局:teens_meet_cinema@tiff-jp.net