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ハリウッド特急便
アンバー・ハード、砂漠の家を売却 ジョニー・デップとの名誉棄損裁判の評決後
(2022年8月3日21:45)
ジョニー・デップ(59)との名誉棄損裁判が続くアンバー・ハード(36)が砂漠の邸宅を売却したことがわかった。ジョニー・デップとの名誉棄損裁判の裁判費用対策のためかと取りざたされている。
米紙ニューヨーク・ポスト(電子版)によると、デップとの名誉毀損の裁判で敗訴した約2か月後、ハードが米カリフォルニア州ユッカ・バレーにある砂漠のオアシスの邸宅を売り払ったことがわかった。
6エーカー(約2万4280㎡)の土地にある3ベッドルーム、3バスルームのユッカ・バレー邸は、市場に非公開で売却されたという。記録によると、7月18日、105万ドル(約1億4000万円)で売却されたという。
岩山や砂漠の広大な景色を誇るこの屋敷には、山側の見晴らし台へと続く33メートルの吊り橋がある。アンバー・ハードは今年2月、ユッカ・バレーの自宅で吊り橋が写り込んだ子供を抱く写真を自身のインスタグラムに投稿していた。2019年に57万ドル(約7600万円)でこの家を購入していて約2倍の値段で売れたことになる。
名誉棄損裁判の6月1日(現地時間)の評決で、ハードは1000万ドル(約13億Ⅳ000万円)の補償的損害賠償と、35万ドル(約4600万円)の懲罰的損害賠償をデップに支払うよう命じられた。一方ハードの反訴では、デップが200万ドル(約2億6700万円)の支払いを命じられ、差し引き835万ドル(約11億1400万円)をハードがデップに支払うことになった。ハードは評決を不服として上訴。デップも上訴しており、訴訟費用がさらに膨れ上がることで砂漠の自宅を売却することになったようだ。
■ジョニー・デップVSアンバー・ハードの”バトル“の経過
2012年に「ラム・ダイアリー」で共演したのがきっかけで恋愛関係になり、同年デップは長年のパートナーだったヴァネッサ・パラディ(45)との破局を発表。14年にハードと婚約して翌年2月に結婚した。
だがわずか1年3か月の結婚生活で、16年5月にハードが離婚を申請。酒に酔ったデップからDVを受けていたとして、あざができた顔写真を公開して波紋を広げた。デップはDVを否定していたが17年8月にデップが700万ドル(約7億6300万円)を支払うことで離婚が成立した。これで一件落着かと思われたが、デップが反撃して泥沼の裁判闘争が続いた。
2018年10月、デップが雑誌「GQ」(英国版11月号)のインタビューで、ハードに対するDVを全面否定して、ハードのDV告発で「シンデレラからカジモド(「ノートルダム・ド・パリ」の登場する醜悪な容姿の男)にされた」などと激しく非難。さらにハードが同年12月ワシントン・ポストに手記を寄せて、(デップの名前は出さず)DVを告発したら脅され、決まっていた役を降ろされるなど報復されたと主張して、そうした米国の文化・社会構造を変える必要があるなどと訴えた。
その後デップが「ワイフ・ビーター」(妻虐待夫)と報じた英紙「サン」を訴え、さらにワシントン・ポストに手記を書いたハード本人を名誉棄損で米国の裁判所に提訴した。ロンドンの裁判所で行われたデップが「サン」を訴えた名誉棄損裁判では、2人が法廷で直接対決して、壮絶な夫婦喧嘩やデップのベッドにウンチが置かれていた“ウンチ事件”、デップの指切断事件、デップのドラッグ使用歴、ハードの3P疑惑など前代未聞の暴露合戦が繰り広げられた。
2020年11月、判事は「サン」の記事は「おおむね事実」と認定して名誉棄損の訴えは棄却されデップは敗訴。控訴も棄却されデップの敗訴に終わった。
2022年4月12日(現地時間)、ハードが2018年12月に米紙ワシントン・ポストに寄稿したコラムで名誉を棄損されたとしてデップがハードに5000万ドル(約62億5000万円)の巨額賠償金を請求した訴訟が米バージニア州フェアファックスの裁判所でスタート。双方のさまざまな証人が証言し約6週間続く予定。ハードは、デップが匿名のアカウントを使って誹謗中傷を繰り返したなどとして1億ドル(約125億円)を請求して”倍返し“の反訴をしている。
2022年6月1日(現地時間)、米バージニア州の裁判所の陪審が、デップがハードのコラムを名誉棄損として500万ドル(約63億円)の損害賠償を請求した訴訟について、名誉棄損を認めてハードに1500万ドル(約20億円)の賠償支払いを命じた。一方、ハードがデップに1000万ドル(約130億円)の損害賠償を請求して反訴した名誉棄損の訴訟について、デップ側に200万ドル(約2億6000万円)の支払いを命じた。
7月21日、ハードが評決を不服として上訴を申請。その後デップ側も上訴申請。