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ハリウッド特急便
ジョニー・デップ、宇宙飛行士姿でMTV授賞式に登場 アンバー・ハードの妹が非難
(2022年8月30日12:45)
ジョニー・デップ(59)が、米ニュージャージー州ニューアークで28日(現地時間)、開催されたMTVビデオ・ミュージック・アワード(VMA)に宇宙飛行士の扮装でサプライズ登場した。
米サイト「TMZ」によると、デップは、VNAのトロフィーのモチーフになっている宇宙飛行士のムーンパーソンとしてデビューしたばかりで、28日(現地時間)、同賞の授賞式に姿を見せた。事前に録画されたとみられ、宇宙服を着たデップの顔写真がヘルメットに映し出されただけのビデオだったという。デップは「仕事が必要なんだ」と自虐的なジョークで笑わせたという。デップは自身のインスタグラムに登場シーンの一部の動画を投稿して「誰だと思う?#VMAs」とキャプションをつけた。
デップはアンバー。ハードとの名誉棄損裁判で勝訴してから、映画界に復帰することと、ディオールと新しい契約を結び、フレグランスライン「Sauvage」の顔になることが発表されるなど復活ぶりを見せている。なお同裁判は双方が上訴しており、今後上訴審が行われるとみられる。
デップはこれまでにMTVムービーアワードで、最優秀悪役賞、グローバル・スーパースター賞、最優秀男性パフォーマンス賞、ジェネレーション・アワードなど5部門を受賞している。デップが主要な米テレビに出演するのはジミー・キンメルのトークショーに出演した2017年以来となる。
デップの久しぶりのテレビ出演は、ハリウッドでのカムバックに新たな一歩を踏み出すものとしてデップファンに歓迎されているという。一方で、アンバー・ハードの妹ホイットニー・エンリケスは、MTVの授賞式のロゴに、DVを連想させる「D」の文字をつけ加えたスクリーンショットをSNSに投稿して「@MTVは最低で、明らかに絶望的ね!」などと非難するコメントを添え「#DVMAS」「#ISTANDWITHAMBERHEARD」のハッシュタグを添えた。
■ジョニー・デップVSアンバー・ハードの”バトル“の経過
2012年に「ラム・ダイアリー」で共演したのがきっかけで恋愛関係になり、同年デップは長年のパートナーだったヴァネッサ・パラディ(45)との破局を発表。14年にハードと婚約して翌年2月に結婚した。
だがわずか1年3か月の結婚生活で、16年5月にハードが離婚を申請。酒に酔ったデップからDVを受けていたとして、あざができた顔写真を公開して波紋を広げた。デップはDVを否定していたが17年8月にデップが700万ドル(約7億6300万円)を支払うことで離婚が成立した。これで一件落着かと思われたが、デップが反撃して泥沼の裁判闘争が続いた。
2018年10月、デップが雑誌「GQ」(英国版11月号)のインタビューで、ハードに対するDVを全面否定して、ハードのDV告発で「シンデレラからカジモド(「ノートルダム・ド・パリ」の登場する醜悪な容姿の男)にされた」などと激しく非難。さらにハードが同年12月ワシントン・ポストに手記を寄せて、(デップの名前は出さず)DVを告発したら脅され、決まっていた役を降ろされるなど報復されたと主張して、そうした米国の文化・社会構造を変える必要があるなどと訴えた。
その後デップが「ワイフ・ビーター」(妻虐待夫)と報じた英紙「サン」を訴え、さらにワシントン・ポストに手記を書いたハード本人を名誉棄損で提訴した。ロンドンの裁判所で行われたデップが「サン」を訴えた名誉棄損裁判では、2人が法廷で直接対決して、壮絶な夫婦喧嘩やデップのベッドにウンチが置かれていた“ウンチ事件”、デップの指切断事件、デップのドラッグ使用歴、ハードの3P疑惑など前代未聞の暴露合戦が繰り広げられた。
2020年11月、判事は「サン」の記事は「おおむね事実」と認定して名誉棄損の訴えは棄却されデップは敗訴。控訴も棄却されデップの敗訴に終わった。
2022年4月12日(現地時間)、ハードが2018年12月に米紙ワシントン・ポストに寄稿したコラムで名誉を棄損されたとしてデップがハードに5000万ドル(約62億5000万円)の巨額賠償金を請求した訴訟が米バージニア州フェアファックスの裁判所でスタート。双方のさまざまな証人が証言し約6週間続く予定。ハードは、デップが匿名のアカウントを使って誹謗中傷を繰り返したなどとして1億ドル(約125億円)を請求して”倍返し“の反訴をしている。
2022年6月1日(現地時間)、米バージニア州の裁判所の陪審が、デップがハードのコラムを名誉棄損として500万ドル(約63億円)の損害賠償を請求した訴訟について、名誉棄損を認めてハードに1000万ドルの賠償金と懲罰金500万ドルの合計1500万ドル(約20億円)の賠償支払いを命じた。ただし、同州の懲罰金は上限が35万ドルのため合計1035万ドル(約14億5000万円)に減額された。
一方、ハードがデップに1000万ドル(約130億円)の損害賠償を請求して反訴した名誉棄損の訴訟について、デップ側に200万ドル(約2億6000万円)の支払いを命じた。
2022年7月、アンバー・ハードが評決を不服として上訴。その後、ジョニー・デップも上訴。